公益社団法人 物理探査学会

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会誌「物理探査」の電子出版への完全移行について

会員各位

会誌「物理探査」の電子出版への完全移行について

会誌編集委員会

 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 平素より会誌「物理探査」の出版活動へのご理解・ご協力いただきまして厚く御礼申し上げます。

 さて、1948年より継続してまいりました会誌「物理探査」の冊子体出版(電子出版をJ-Stage上で並行出版)が2017年1月よりJ-Stage(科学技術情報発信・流通総合システム)上での電子出版へ完全移行しますのでお知らせいたします。

1. 経緯

 会誌の電子化に関する検討は、2005年「会誌電子化特別委員会」まで遡ります。目的は、「学会財政の健全化」と「学術情報の利便性・流通性の向上」の2点でありました。2007年にはJ-Stage上での無料公開を開始し、電子媒体を正版とし、冊子体を副版(カラーの図は白黒で印刷され、著者負担でカラー印刷も可能)とした運用となりました。2009年には学会創立60周年記念事業の一環で「電子ライブラリ」(会誌・講演予稿集・シンポジウム予稿集のPDF閲覧)を会員限定サービスとして運用開始しました。このたび、会員減少などのために学会財政が悪化し、その健全化が急務となったため、また他学会でも学会誌の電子出版が増えてきたことも鑑みまして、この度冊子体廃止を決定いたしました。

2. 主な変更点

(1) 冊子体については69巻第4号(2016年10月発行)をもって終了します。

(2) 70巻よりJ-Stage上でのみ電子出版いたします。ただし、「号」の概念はなくなりまして、受理された論文を順次掲載していきます(ただし、特集号は掲載スケジュールに従ってまとめて掲載します)。

(3) 掲載後2年間は会員限定公開となりますが、その後は一般公開されます。会員限定公開のIDとパスワードは学会HPの会員ページの「会員サービス」より「J-Stage掲載論文へのアクセス」にて提供いたします。

(4) カラーページチャージが無くなります(次項で詳しく述べます)。

(5) 超過ページチャージ料金が半額になります(次項で詳しく述べます)。

(6) 著者側での印刷原稿(版組)作成作業(希望者には有料にて学会側が作業)を業者へ委託(学会が費用負担)することにより、著者側の負担を軽減します。

※ 国際共同出版誌「Exploration Geophysics」については変更ありません。

3. 投稿料ならびにページチャージの変更

— 投稿料

◦ 現状:無料(会員),10,000円(税別)(非会員)

◦ 今後:変更無し

— カラーページ料金

◦ 現状:60,000円/ページ(税別)

◦ 今後:無料

— 超過ページチャージ(ページ制限は従前通り)

◦ 現状:8,000円/ページ(税別)

◦ 今後:4,000円/ページ(税別)

— 印刷原稿(版組)作成作業料金(希望者)

◦ 現状:実費

◦ 今後:無料

4. 電子出版完全移行のメリット

(1) カラーページをふんだんに使用できる環境となります。

(2) 投稿・査読システムを近日導入予定であり、投稿から出版(オンライン)までのリードタイムの短縮化が達成されます。

(3) 地道に研究し母国語で論文発表するスタイルを(財政的視点から)持続的な形態で残すことができます。国際誌への投稿・掲載が奨励される状況におきましても、このスタイルを残す意義・強みは大きいと思われます。

5. 今後の展開

(1) 簡易冊子体の有料頒布については検討中です。

(2) 会誌「物理探査」の位置づけの再定義。国際共同出版誌「Exploration Geophysics」も含めたジャーナルポートフォリオの形成。

(3) 査読体制の改善:良い論文は良い査読から生まれますので、より良い査読体制の仕組みを考えていきます。

 学術誌は学会発展のための最も重要な基盤でありますので、より良い学術誌をつくりあげるため、皆様のご意見を是非会誌編集委員会にお寄せ下さい。

敬具

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