公益社団法人 物理探査学会

学術講演会開催情報

152回学術講演会(2025年度春季) 特別講演&特別セッション:物理探査の斜面未災学への貢献

特別講演と特別セッションが一連のものとして企画されております。ぜひ併せてのご参加をご検討ください。特別講演については、無料公開されます。

<コンビーナー>
林 宏一・小暮 哲也(京都大学防災研究所)

<趣旨>
 昨年1月の能登半島地震、およびその被災地を襲った9月の大雨では、多くの斜面災害が発生した。地すべりや表層崩壊、土石流、盛土などの斜面が関連する災害は、それが起きてからできることは限られており、起きる前に備えることが重要である。私たちが暮らしている今日は、将来起こる災害が未だに起きていない「未災状態」と考え、将来の災害に備えようというのが「未災学」である。斜面の未災を進めるためには地盤を知ることが重要であるが、斜面はその対象が膨大であることから、個々の斜面や盛土でボーリングなどの標準的な地盤調査を行ってその危険度を評価することは困難である。したがって現状では、斜面や盛土の危険度評価は、地形判読などの表面的なスクリーニングにとどまっており、その精度は限られている。斜面や盛土の地盤構造を把握してその未災を進めるうえで、地表から非破壊で広域の地盤を推定することができる物理探査やリモートセンシングへの期待は大きい。本セッションは、斜面災害に係る技術者と物理探査技術者が集まり、斜面や盛土の問題で求められている計測・モニタリング技術と、現在斜面への適用が試みられている最新の物理探査関連技術に関して情報交換を行う

<日時と会場>
特別講演
6月5日(木) 13:30~15:40
第1会場(05会議室,2F)

特別セッション
6月5日(木) 16:00~17:20
第1会場(05会議室,2F)

<発表内容>
特別講演(詳細:無料公開ページ)
(1)道路土工構造物のSHM(structural  health monitoring)における物理探査への期待
     八嶋 厚 氏(岐阜大学特任教授)
(2)城郭石垣の安定性評価における物理探査の適用事例~失敗例を中心に~
     山中 稔 氏(香川大学教授)

特別セッション
101) 地すべり対策設計と物理探査  
   ○石田 勇人(1)
   1:日本工営

102) ドローン空中電磁探査による周波数依存効果(変位電流項)の解析と地質地下水解釈-地すべり地区への適用-
   ○城森 明・十山 哲也(1),金山 健太郎(2),野々村 敦子(3),木下 篤彦(4)
   1:ネオサイエンス,2:大日本ダイヤコンサルタント,3:香川大,4:国土交通省  

103) 光ファイバセンシングを用いた温度・ひずみ変化測定による斜面変形観測  
   
○小暮 哲也(1),Ashis Acharya・谷村 大輝・張 超・伊藤 文彦(2),榊 敏博(3),小松 満(4),土井 一生(1)
   1:京大防災研,2:島根大,3:ESEコンサルティング,4:岡山大  

104) 地すべり崩壊斜面での微動アレイ探査の適用  
   ○小西 千里・根本 雅夫(1)
   1:応用地質

詳細プログラムでは,各発表の要旨をご覧いただけます.

2025/5/2 公開

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