公益社団法人 物理探査学会

60周年記念事業 (概要説明)

会   告
社団法人物理探査学会創立60周年記念事業について
~ 社会に貢献する物理探査 ~

社団法人物理探査学会 会 長 松岡 俊文
60周年記念事業実行委員会 幹事長 内田 利弘

1.はじめに
物理探査学会は物理的、化学的地下探査に関する学問と技術の進歩、普及を目的として1948年5月に創立され、来春には60周年を迎えます。これもひとえに皆様のご支援の賜であり、深く感謝申し上げます。本学会では、学会の還暦を記念して以下に記すような記念事業を開催することといたしました。

2.基本方針
創立60周年記念事業においては、物理探査学会の更なる飛躍・発展を目標に「社会に貢献する物理探査」という基本テーマを掲げております。必ずしも十分な評価・活用がなされていないと思われる物理探査の現状からの脱皮を模索するため、手法優先でなくターゲットを切り口にいくつかの分野を選定して、そこでの物理探査のニーズや、今後の発展の予測を考える場として、分野毎のシンポジウムを開催します。開催にあたっては他学会等との連携を一層強化し、会員(特に若年会員)の増加につながるように配慮いたします。
また、新たな出版物の制作、既存出版物の復刻ならびにIT時代に対応した電子化、電子ライブラリーの整備なども行います。

3.記念事業の概要
(1) シンポジウム・記念式典の開催
・ シンポジウムのテーマ:「社会に貢献する物理探査」
資源エネルギー、環境、放射性廃棄物地層処分、防災、維持管理、遺跡・文化財、農業、地球科学の8分野について依頼講演を行います。また、例年秋季に開催している学術講演会も、ポスター講演として論文を募集し、同時に開催します。
・ 日程:2008年10月21(火)~23日(木) 
第1日:シンポジウム
第2日:シンポジウム、記念式典、祝賀会
第3日:シンポジウム
・ 場所:タワーホール船堀(東京都江戸川区船堀)
(2) 記念出版物の刊行
・ シンポジウムの論文集(仮称「最新の物理探査適用事例集」CD付き)を出版します。物理探査のニーズ分析、適用事例(調査、解析、解釈)、成果と問題点、将来への課題等を含め、専門外の方々が読んでわかりやすい内容とします。
・ 計画者・実務者のために、2000年に刊行した「物理探査適用の手引き(とくに土木分野への利用)」を発展させた仮称「新版物理探査適用の手引き」を発刊します。
・ 学会出版物アーカイブとして、「物理探鉱」、「物理探査」、「学術講演会論文集」、「国際シンポジウム論文集」のDVD版を発刊します。
・ 1989年に刊行した「図解 物理探査」をCD版として復刻します。
要覧、パンフレットを改訂します。
・ 「2008年度秋季学術講演会論文集」の冊子版およびCD版を出版します。
(3) オンラインSEGJライブラリーの整備
 学会誌、学術講演会論文集、国際シンポジウム論文集を順次オンライン公開する予定です。閲覧できる対象者は会員です。なお、現時点で会員の皆様には学会誌1巻から50巻まではすでに公開しています。学術講演会論文集は第115回~117回を公開しています。
 一般の方々を対象にホームページ上に仮称「よくわかる物理探査」のページを整備します。物理探査と関連する分野の技術者、発注者、若手技術者、学生等に容易に理解できる表現に心がけ、物理探査技術と適用事例に関する情報を発信できることを目標にします。代表的事例の簡潔な紹介、個々の技術や適用分野を切り口にした読みやすい解説などを考えています。ご意見をお寄せください。
 賛助会員の方々のホームページへのリンクを有機的に配置します。

4.お願い
 本記念事業は、まさに物理探査の60年にわたる研究ならびに実務の成果の集大成であり、今後の飛躍発展を図る上で重要なものと位置付けられます。多くの方々に本記念事業の趣旨にご賛同いただき、またご参加いただけるように、現在、実行委員会においてシンポジウム参加料・出版物販売価格を含んだ予算案の検討を行っており、決定次第、会告ならびにホームページを通してご連絡いたします。
 なお、本記念事業は学会員の皆様のボランティア活動に支えられており、少ない資金で運営を行う計画でありますが、会場費や印刷費等種々の経費が発生いたします。このため、会員の皆様に寄付をお願いしなければなりません。
 何卒、ご理解、ご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。

以上
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