115回(平成18年度秋季)学術講演会優秀発表賞審査結果報告

 

200611

学術講演委員会

 

 学術講演会優秀発表賞は、若手会員による研究を促進し、その成果を学術講演会で積極的に発表していただき、学会全体の活性化につなげることを目的としています。40才以下の発表者(登壇者)を対象としており、優秀講演賞(口頭発表)と優秀ポスター賞が設けられています。審査は所定の審査表を用いて各セッションの座長が行います。採点項目には、プレゼンテーションの状況(スライド・ポスターの見やすさ、発表の分かり易さなど)、研究成果の技術的内容(新規性、完成度など)、発表時間、質問への対応状況、などがあります。

 学術講演会終了後、採点結果をとりまとめ、115回(平成18年度秋季)学術講演会優秀発表賞の受賞者を決定しました。今回対象となった講演は、口頭発表30件、ポスター発表10件です。審査の方針として、受賞者数を対象者の約20%とすることとしていましたが、採点の結果、同得点者があり、最終的に、口頭発表7件、ポスター発表2件を受賞者としました。受賞者一覧を下に示します。受賞者一覧は学会ホームページにも掲載し、また、次回の学術講演会(平成19年度春季)で賞状の授与を行います。

 

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優秀発表賞受賞者一覧

 

優秀講演賞

1) 川崎慎治(地球科学総合研究所):

新型「S波バイブレータ」による成田市での反射法探査実験 −S波異種震源との比較−(川崎慎治, 渡部 勉, 須田茂幸, 川中 卓, 井川 猛, 纐纈一起, 古村孝志)

2) 山本英和(岩手大学工学部):

大船渡市における常時微動観測と2003年宮城県沖の地震の詳細震度分布(山本英和, 佐野 剛, 照井梢雄, 宮越亜矢子)

3) 佐藤浩章(電力中央研究所):

庄内平野を対象とした微動アレイ観測によるS波速度構造探査(佐藤浩章, 山中浩明, 元木健太郎, 水田敏彦, 菅原達也, 東 貞成)

4) 田中見枝子(京都大学大学院工学研究科):

コーダ波を利用した地震波干渉法−シミュレーションによる検討(田中見枝子, 松岡俊文, 羽藤正実,尾西恭亮, 白石和也)

5) 白石和也(京都大学大学院工学研究科):

地震波干渉法の抗井間反射法への適用(白石和也, 松岡俊文)

6) 田中宏明(京都大学大学院工学研究科):

反射波データ処理とトモグラフィックインバージョンによる地殻速度構造の推定(田中宏明, 真田佳典, 三ヶ田均, 芦田 譲, 溝畑茂治, 淺川栄一, 中島義成)

7) 井上敬資(農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所):

比抵抗法電気探査による地下水涵養試験の3次元モニタリング(井上敬資, 中里裕臣, 久保田富次郎, 竹内睦雄)

 

優秀ポスター賞

1) 先名重樹(防災科学技術研究所):

微動探査観測システムの開発(先名重樹, 安達繁樹, 安藤 浩, 荒木恒彦, 飯澤清典, 藤原広行)

2) 神宮司元治(産業技術総合研究所):

マルチ送信比抵抗探査装置による三次元比抵抗探査(神宮司元治, 狩野嘉昭, 今里武彦)

 

以上