114回(平成18年度春季)学術講演会優秀発表賞審査結果報告

 

20066

学術講演委員会

 

 若手会員による研究を促進し、その成果を学術講演会で積極的に発表していただき、学会全体の活性化につなげることを目的として、この度、学術講演会優秀発表賞が創設されました(第26回理事会、2006316日承認)。そして、第114回(平成18年度春季)学術講演会から運用を始めました。本賞は40才以下の発表者(登壇者)を対象としており、優秀講演賞(口頭発表)と優秀ポスター賞が設けられています。審査は所定の審査表を用いて座長が行います。採点項目には、プレゼンテーションの状況(スライド・ポスターの見やすさ、発表の分かり易さなど)、研究成果の技術的内容(新規性、完成度など)、発表時間、質問への対応状況、などがあります。

 学術講演会終了後に学術講演委員会で採点結果をとりまとめ、受賞者を決定しました。今回対象となった講演は、口頭発表34件、ポスター発表5件です。審査の方針として、受賞者数を対象者の約20%とすることとしていましたが、採点の結果、同得点者があり、最終的に、口頭発表8件、ポスター発表1件を受賞者としました。受賞者一覧を下に示します。受賞者一覧は学会ホームページにも掲載し、また、次回の学術講演会で賞状の授与を行います。

 

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優秀発表賞受賞者一覧

 

優秀講演賞

1) 加藤政史(京都大学大学院):

エレメントフリーガラーキン法による弾性波伝播シミュレーション(加藤政史,真田佳典,三ケ田 均,芦田 讓)

2) 田中宏明(京都大学大学院):

海底地震計(OBS)による地殻構造探査における表層部堆積層の影響と速度不連続面のイメージング(田中宏明,三ケ田 均,真田佳典,芦田 讓,溝畑茂治,淺川栄一,中島義成)

3) 大澤健二(地熱技術開発()):

電磁トモグラフィによる廃止坑井位置確認調査(大澤健二,大里和己,石黒修一,岡野哲也)

4) 黒田清一郎(農村工学研究所):

孔井間地中レーダデータに基づく不均一性を考慮した不飽和透水特性パラメタリゼーション(黒田清一郎,斎藤広隆,奥山武彦,竹内睦雄,Jiri Simunek, Martinus Th. van Genuchten

5) 鈴木晴彦(応用地質()):

地震動シミュレーションのための石狩・勇払平野地域の3次元地盤構造モデル(鈴木晴彦,森野道夫,滝沢文教,劉 瑛,増田 徹,吉田邦一,吉見雅行,関口春子,堀川晴央,国松 直)

6) 林 宏一(応用地質()):

新潟県中越地震で液状化した宅地地盤における地震探査(林 宏一,田村昌仁,Neagu Cristian,菊地康明,安藤功朗,伊藤義行)

7) 吉田 弘(海洋研究開発機構):

海中・海底のELF電磁波伝播についての一考察(吉田 弘)

8) 神宮司元治(産業技術総合研究所):

マルチ送信比抵抗トモグラフィ計測システムの開発とその応用について(神宮司元治,狩野嘉昭)

 

優秀ポスター賞

1) 光畑裕司(産業技術総合研究所):

九十九里蓮沼地域における沿岸浅帯水層における高塩分領域調査(光畑裕司,青野泰大,今里武彦,神宮司元治,内田利弘)

 

以上