社団法人 物理探査学会
第119回(平成20年度秋季)学術講演会


福岡平野西部の文教施設周辺部での微動アレイ探査

講演要旨(和文)
本研究の主たる目的は,教育への貢献と地下構造の解明の2つにある.特に,地盤調査を活用した地学教育・地震防災教育を展開することを目標にしている.本報告では,これまで継続してきた微動アレイ探査の実施報告を行う.発表時には,今回の新たな地点のS波速度構造についての検討を行うとともに3次元速度構造モデルに関する議論もできるようにすることを目指す.これまでの既往の探査結果では,S波速度でおおよそ0.8km/sと1.3〜1.7km/sの2層の堆積層構造が推定され,その下に2.4-2.8km/s層が存在し,層厚はそれぞれ200~300m程度であると推定されている.今回の追加地点でも同様な結果が予想されるが,面的により詳細な速度構造を得ることができるものと期待される.今後もS波速度構造を推定するとともに,計画地点での観測とその解析および教育連携活動を継続していく予定である.

講演要旨(英文)
In this study, I carried out microtremor array explorations near the area of schools including a contribution to science education in the Fukuoka area. The explorations leaded some 1D S-wave velocity structures, the basin maximum depth with 2 layers of the Vs 0.8km/s and 1.6km/s is about from 0.5 to 0.8km. These results help us to reconstruct of the 3D basin model, I will be able to prepare the new model.