社団法人 物理探査学会
第117回(平成19年度秋季)学術講演会


微動アレイ観測による八戸市内の地盤構造の推定

講演要旨(和文)
1972年以来八戸市内およびその周辺において微動観測による地盤構造の探査を実施してきた。1990年以降は微動アレイ観測による探査(SPAC法)が実施され、その結果が蓄積されてきた。2007年市内のより詳細な構造(最終的には3次元構造の構築)を求めるために、アレイ半径を10mから50mまでとし、浅い構造探査を目的とした観測を実施した。その結果、S波の速度としては100m/sから800m/s程度まで求まり、各地点の地盤の深さにしておよそ70mから200m程度までの構造が求まった。今回の実験によって、浅い速度構造が得られたので、これから、同地点においてさらに さらに深い基盤までの構造探査を目指して、アレイ半径を拡大して観測を実施し、従来の観測結果と統合して、市内の地下構造を求める予定である。

講演要旨(英文)
Array measurements of the long-period microtremors were carried out,and it was estimate ed the S-wave velocity structure using SPAC method and inversion technique based on GA. As a results, depth of soil deposit layer at each site, where S-wave velocity is less than 700m/s, were estimated to be from 70 to 220m