| 講演要旨(和文) | | 岩手県北上市は北上低地帯中央部に位置し,北西部に花巻断層帯,南西部に出店断層帯が位置し,活断層が動いて内陸地震が発生した場合,大きな被害が予想される地域である.地震時の強震動を予測する上で,表層のS波速度や基盤深度の空間分布は重要な地盤情報である.岩手県北上市において104点の1点3成分微動測定を実施し,そのうち89地点でH/Vスペクトルのピーク周期を求めた.基盤強震ネット花巻南観測点のボーリング資料に基づいて表層のS波速度を仮定し,レイリー波振幅比に基づいて2層モデルの基盤の深度分布を推定した.その結果, 1.H/Vのピーク周期は東から西に向けて1秒以下から3秒以上まで徐々に大きくなっている. 2.北上市における基盤深度は東から西にかけて深くなっており,その中央部で基盤の傾斜が変化している. 3.推定された基盤深度分布は,重力異常分布と傾向が類似している. |
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| | 講演要旨(英文) | | Microtremor observations were carried out by using one tri-axial seismometer at Kitakami City, Iwate Prefecture. The depths of the basements were estimated from the peak periods of microtremor H/V. The results were as follows: Peak periods were gradually increasing from less than 1s at the east area to more than 3s at the south area. The depths of the basements were gradually increasing from the east area to the south area. |
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