社団法人 物理探査学会
第116回(平成19年度春季)学術講演会


ガスマン・ビオー多孔性媒質理論の再構成 (その7)全媒質の運動方程式および多孔性媒質系の支配方程式群

講演要旨(和文)
(1)多孔性媒質の全体の変形変位に対する運動方程式を平均応力を保った変位表現の形式で導いた.(2) 多孔性媒質系の支配方程式群を導いた. 系の運動を記述するのに必要な独立変数を5つのベクトル(全媒質,フレームワーク,流体,流出水の変位とダーシー速度)と,2つのスカラー(フレームワークと流体の平均応力)の合計7つに取る.これらの独立変数は全媒質変位,流体変位に対する運動方程式と,変位間の関係式,応力〜歪み関係式の合計7つの完全に閉じた方程式群できまる. 与えられた初期条件, 境界条件の下に多孔性媒質の変形・運動はこれらの方程式群によって完全に記述される.(3)これらの支配方程式群から圧密および波動の基礎方程式群が導かれる. [再構成(その8と9)今学会参照](4)これらの表現式はBiotの表現と異なっている. その対応については次報(その9)に記す.

講演要旨(英文)
The displacement representation of the equation of motion for the whole porous media is presented, in which. the mean stresses are preserved. The governing equations for the dynamics of the porous media system are presented, in which seven independent variables and the seven basic equations are used.