社団法人 物理探査学会
第115回(平成18年度秋季)学術講演会


地中探査レーダによる埋設管の口径推定方法

講演要旨(和文)
経済産業省より委託を受け、平成13年度から開始した「経年内管対策更新技術開発事業」の中で、「埋設配管事前調査技術の開発」について5カ年の計画で実施した。新しい工法は既設配管内に新しい管を挿入する工法であるが、既設配管の形態や位置とともに、配管の口径が把握できれば大幅なコストダウンが見込まれる。そのため、金属、非金属を問わずに探査できるツールとして地中探査レーダの開発を進め、昨年度の物理探査学会(秋期)で機器の開発について報告をした。その後、口径推定処理のアルゴリズムの再検討を実施した。その概要は2つの受信アンテナより電波の土壌減衰を推定し、日本各地での探査結果から作成したテーブルを基に、受信強度と土壌減衰の補正値から口径を推定する方法で、土壌の補正なしに比べ推定精度が向上した。本報告では口径推定方法とその土壌補正方法について紹介する。

講演要旨(英文)
This project is sponsored by the Ministry of Economy, Trade and Industry of Japanese Government from FY 2001 in order to upgrade the safety level of gas pipelines and to reduce the rehabilitation cost. New GPR technology is required to locate the pipe position in high accuracy and efficiently. In this report, the authors introduce the specification of the New GPR and show some test results.