社団法人 物理探査学会
第115回(平成18年度秋季)学術講演会


3物性同時測定地下異常探知システムの開発および河川堤防調査例

講演要旨(和文)
大日本コンサルタント(株)と京都大学は共同で(独)科学技術振興機構の委託研究開発による「浅部地下異常探知システム」を完成させた。これは、電磁波の伝搬定数を構成する導電率、磁化率および誘電率の3要素に基因する地下異常を同時に測定して、多様化した地下異常を精度よく探知することを目的として開発された。測定システムは、TDEM,直交2chGPRおよび3軸フラックスゲート磁力計による磁気傾度測定装置からなっている。本発表では開発した測定システムの概要と河川堤防での調査例について紹介する。

講演要旨(英文)
Nippon Engineering Consultants Co.,Ltd. and Kyoto University together have developed the simultaneous measuring system for three factors of resistivity, magnetic susceptibility and permittivity in the propagation constant. This system consists of TDEM, GPR and Fluxgate magnetometer. In this paper,we introduce the outline of this system and a case history of embankment survey.