社団法人 物理探査学会
第140回(2019年度春季)学術講演会


チェーンアレー探査による地下壕の探査 −自然微動を用いた表面波探査−

講演要旨(和文)
チェーンアレー探査は、非破壊で簡便に、地下構造を詳細に把握できる探査法である。 戦時中、防空壕が数多く建造された。しかし、すべての防空壕を塞ぎ、埋め戻していない。関東の西部,の段丘(多摩面相当)縁辺部にある住宅街で、道路陥没が発生した。聞き取り調査の結果、斜面中腹の入口から宅地方向に坑道が掘削されていたことが判明した。しかし防空壕の図面が残っていないため、坑道の分布や規模が分からず、埋め戻し対策の計画立案が、困難であった。 当該地において、防空壕の検出を目的として、チェーンアレー探査を実施した。探査の結果、空洞と思われる婦空数の地盤構造を検出した。この検出位置で、ボーリング調査を行った結果、地下壕の存在を確認し、更に撮影した写真によって、内部状態と坑道延長を把握することができた。

講演要旨(英文)
Chain Alley Method is the exploration method which can grasp the structure of the underground in detail. The back filling isn't made any dugouts. A road has collapsed at a residential area in western Kanto area. There are no plans of the dugout, so they don't know the distribution of the tunnel. Therefore they couldn't do plan drafting of a measure. We put a chain Alley investigation into effect for the purpose of detection in a dugout in this place.We detected the soil structure which seems a dugout as a result of Chain Alley Method. We confirmed the existence in dugouts as a result of the boring.