社団法人 物理探査学会
第134回(平成28年度春季)学術講演会


泥岩の比抵抗と孔隙径分布の関係

講演要旨(和文)
電気探査の有用性を拡大するためには,岩盤物性への実用的な変換が重要である.比表面積や細孔径分布は小片で測定可能であり,カッティングスのみで可能な場合も存在する.そこで,本研究では,比表面積および細孔径分布と岩石の比抵抗の関係について議論した.等大球分散系モデルによる評価では,1/ρrが比表面積と正の相関を示した.並行回路モデルによる評価では,1/ρcが比表面積と正の相関を示した.また,Fiは大きな細孔径の孔隙体積が影響していると考えることができた.一方,KsSpは有意な関係性を認めることはできなかった.

講演要旨(英文)
Electric survey requires useful conversions for rock and soil properties to acquire higher availability. Specific surface area and pore radius distribution are easily acquired from small pieces or cuttings. This study discusses the relationships between resistivity of rock and specific surface area. We insist some members can be estimated from specific surface area or pore radius distribution.