社団法人 物理探査学会
第133回(平成27年度秋季)学術講演会


海底下調査を目指した電磁波テレメトリとロボットの研究

講演要旨(和文)
深海の海底下は、人間の手が届いていない未開拓のエリアである.しかし、地球の構造を知るためには海底下の構造を知る必要があり、その知見は地震発生のメカニズムの解明やその発生予測などにも用いられる。また、海底下は未知の生物圏でもあり、そこには人々の生活に役立てることが可能な微生物が生息している可能性がある。近年では、海底下浅部には有望な鉱物資源が賦存している場所があることも分かっている。そこで、新しい手法として、海底下掘削ロボット(以下、海底ロボット)と電磁波を組み合わせた調査手法を提案する。海底ロボットは自律型の海底掘削・推進ロボットであり、海底下十数メートルまで掘り進むことを目標とする。海底下に入ることにより、海水の導電率が低下することを利用して、海底ロボットに搭載した電磁場計測装置により、海底下の可視化を行う。

講演要旨(英文)
A new concept for under-sea-floor explorations utilizing underwater excavation robot technology and underwater EM telemetry technology is proposed. The concept enables us to provide new methods including higher resolution and sensitivity imaging, material classification, and so on.