講演要旨(和文) | 平成23年8月から平成26年2月までの間,福島県において広帯域地震計10台からなるリニアアレイ観測を実施した.観測された上下動微動の相互相関関数を長期間重合することによりグリーン関数を得た.1ヶ月平均相互相関関数におけるSN比の比較検討の結果,夏季より冬季で時間遅れ負側のSN比高いことが示された.地震計間隔とともに特徴的な位相の時間遅れが増加することから,約2.5〜3.0km程度で伝播する様子が認められた.重合した相互相関関数のマルチプルフィルタ解析により観測点間の群速度を推定した.群速度は数秒から十数秒の範囲で推定された.同時に周期ごとのSN比を算定し,群速度推定の精度を評価した.さらに,同一地点を通る多数の組み合わせの群速度を平均することにより,線に沿った元分布を得た.その結果,数秒程度の短周期では場所によって群速度の値が異なることが示された. |
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| 講演要旨(英文) | Microtrermors were observed with a linear array which consists of 10 broadband seismometers in Fikushima Prefecture. Group velocities were calculated from stacking cross correlation functions of microtremors by multiple filter analysis. Two-dimensional distribution of group velocities were obtained by averaging the group velocities along the array observation line. |
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