社団法人 物理探査学会
第130回(平成26年度春季)学術講演会


InSARによるリザーバーマネージメントの可能性について

講演要旨(和文)
油田地帯においてInSARによる地表の微細変動を解析することによって油田の生産マネジメントの可能性を検討した。中東クウェートの代表的油田であるブルガン油田、ミナギシュ油田、ウムグダイヤ油田、及びワフラ油田地域を対象にInSARによる地表の微細変動を解析した。その結果、油田地域とInSARの地表変動との間に高い相関性のあることが示された。更にブルガン油田では原油の生産量とInSARで得られた地下の体積変化との相関性を考察し量的な面からも高い相関性のあることが示された。以上のことからInSARリザーバージオフィジックス及びInSARリザーバーマネジメントと呼ぶべき分野の開拓の可能性が示唆された。

講演要旨(英文)
We monitored various oil fields in Kuwait using the ground deformation monitoring technique of InSAR, and considered possibility of oil field production management. The analysis using ENVISAT/ASAR data indicates that the high correlation between the ground deformation of oil fields and actual oil production rate in Burgan oil field. The volumetric changes of subsurface around production wells also demonstrate the future possibility of InSAR reservoir management.