社団法人 物理探査学会
第129回(平成25年度秋季)学術講演会


海底油田を対象とした実用化されている海洋CSEM法技術の比較検討

講演要旨(和文)
近年,海底油田の探査法としてMCSEM法が注目されている.MCSEM法の研究は, 北欧・北米を中心に行われており, 日本国内ではこれから研究が行われていく分野である. そこで本研究では, 海底油田を対象としたMCSEM法の基礎研究として代表的な2つの手法である,EMGS社が使用している周波数領域の手法とPetroMarker社が使用している時間領域の手法について,数値シミュレーシによって海の深さ,油層の深さや比抵抗の変化に対する感度の違いを明らかにし,それぞれの手法の適用性について検討を行う. 現在広く普及しているのはEMGS社の手法であり多くの実績を残している.しかし,浅海では空気層の影響が油層の影響をマスクしてしまうことを確認した.一方,PetroMarker社の手法は浅海でも深海でも利用できる手法であることが示された.

講演要旨(英文)
In this paper, two major MCSEM methods applied for marine EM oil & gas exploration service company, EMGS and PrtroMarker, are evaluated by simulating 1D and 2D electromagnetic responses of hydrocarbon bearing reservoirs. EMGS uses a frequency domain MCSEM and used widely in the world from 2002. The PetroMaker's method is the time domain one and used from 2008. Generally, the EMGS's method has been applied in the deep sea water depth and the PetroMarker's method has been applied in the shallow one. However, this study suggests the PetroMarker's method can be applied regardless of the sea depth.