社団法人 物理探査学会
第128回(平成25年度春季)学術講演会


高温SQUIDを用いた金属資源探用電磁探査装置(SQUITEM3号機)の開発

講演要旨(和文)
JOGMECで新規開発したSQUITEM 3号機を用いて,オーストラリアにおいてIOCG型の鉱化が確認されている地域でTEM調査を実施した.測定の結果,従来装置と同様の傾向を有するデータを効率的に取得することができ,また従来装置と比較して探査深度が向上していることが確認された.測定結果の1次元逆解析によって得られた比抵抗断面は,既存ボーリングにより得られた鉄含有量と概ね良い相関を示した.また,プレートモデル解析によって得られたモデルは着鉱部と概ね一致することが確認された.このことから,磁硫鉄鉱-黄銅鉱からなる鉱化部が低比抵抗部として検出できたと考えられる.

講演要旨(英文)
Japan Oil, Gas, and Metals National Corporation (JOGMEC) developed a new TEM measurement system based on HTS SQUID devices (SQUITEM 3). As the result of the test survey conducted on the IOCG deposit in Australia, TEM profiles and modeled resistivity images acquired by SQUITEM 3 shows a good correlation with the contents of iron and copper. It indicates that the zone of pyrrhotite-chalcopyrite mineralization could be detected by TEM survey using SQUITEM 3.