社団法人 物理探査学会
第127回(平成24年度秋季)学術講演会


福岡地域の深部地盤S波速度構造

講演要旨(和文)
福岡平野内外の周辺部では,地震動評価において重要なパラメータの一つであるS波速度(Vs)の情報に関しては,面的に十分な状況ではないといえる。これまでに,山田(2008)などでは,福岡地域のS波速度構造のモデル化を視野に入れ,面的なバランスを考慮した微動アレイ探査[例えば,岡田(1998)]を実施してきた。本報告では,これまでに実施してきた微動アレイ探査結果のすべてを見直すとともに,既実施地点での再観測や観測地点の新規追加を行い,福岡平野のS波速度構造モデル構築のための大局的な深部地盤構造情報を提供することとした。

講演要旨(英文)
We estimated 1D S-wave velocity subsurface structure of 19 sites in Fukuoka plain by microtremor array measurement and analysis. The 1D model at the central the area had 3 sedimentary layers with Vs 500~800 m/s, 1500-1800 m/s and 2500-2800 m/s, and the edge of the plain had only 1 layer with Vs 700-800 m/s. As, we integrated these 1D models, and constructed 3D S-wave velocity structure model of target area. This model is going to be used for a ground motion simulation.