社団法人 物理探査学会
第127回(平成24年度秋季)学術講演会


被災堤防緊急対応のための3次元可視化ツール及び対策設計支援システムの開発(その2)−3次元可視化ツールの概要−

講演要旨(和文)
本研究では,集中豪雨等で被災した河川堤防の効果的,経済的な対策工の立案を可能にすることを目的に,堤防を物理探査により3次元的に可視化する装置と探査結果をもとに対策工設計の支援を行うシステムの開発を目指した検討を行っている.迅速な3次元可視化装置として,電気探査と地震探査を組み合わせた探査法の開発を行った.開発した装置は,電気探査の電極および地震探査の受振器をベルトで接続したものである.8本のベルトを堤防縦断方向に平行に並べて配置することにより,3次元的な電極/受振器配列を迅速に行うことが可能となる.本稿では,初年度製作した4本のベルトからなる48拠点システムによる探査試験を行ったのでその概要について報告する.

講演要旨(英文)
In this study, we develop a 3D integrated seismic and electric measuring system for damaged river embankments. We attempt to develop the system which can be smoothly placed, measured, and removed on the river embankments. Using this system can provide a 3D imaging of the underground rapidly and know the spatial expanse of the structure effectively than 2D exploration. 3D exploration will be important increasingly in engineering geology field.