社団法人 物理探査学会
第125回(平成23年度秋季)学術講演会


Hi-net連続データによる微動の季節変動性の検討

講演要旨(和文)
微動レベルの季節変動についてはいろいろな研究(例えば、中村・清水(2011)など)で言われているが、その季節変動について定量的なデータを示しているものは少ない。そこでHi-netの連続波形データを用いて、スペクトルレベルでの季節変動性を示すことにより、今後の微動探査の計画を行う上で基礎的な資料となることを目的として検討を実施した。Hi-netの小浜(N.OBMH)、聖籠(N.SNDH)および仙台(N.SROH)の3地点について検討を実施した。使用するデータは、2009年7月〜2011年6月の毎月1と15日の00時00分から5分間の記録とする。パワースペクトルおよびH/Vスペクトルを作成し、季節変動の有無を比較した。その結果、パワースペクトルでは、11月〜1月のデータより求められた値の方が優位に大きいことがわかった。H/Vスペクトルの季節変動はなく安定した値が得られた。

講演要旨(英文)
We study on seasonal variation of microtremor level. We are intended to demonstrate the quantitative data for seasonal variations. The continuous waveform data using Hi-net, indicating level of seasonal variation in the spectrum. Power spectrum was able to confirm seasonal variations. H / V spectral ratio was unable to confirm seasonal variation.