| 講演要旨(和文) | | 本研究は、山本他（2010）に引き続き、新たに微動アレー探査を行い、奥州市において、過去の観測点も含め、合計5地点で探査結果を得た。一般的に、レイリー波位相速度分散曲線の合致のみでの地下構造の決定では、深部の情報が欠落しているという問題点があるため、H/Vを併用した解析を行う。しかし、研究者による試行錯誤的で主観的な推定の方法では局所解に陥る恐れがある。よって、本研究における解析は、前研究とは異なり、レイリー波位相速度分散曲線とH/Vのピーク及びトラフ周波数の残差を最小にするように遺伝的アルゴリズムを利用したS波速度構造の逆解析の方法を用いた。過去の観測点においてもこの逆解析法を適用し、再解析を行った。全観測から、岩手県奥州市の地下構造は、南西部から北東部にかけて基盤深度が浅くなる傾向があることが分かった。新たに観測を行った西側では、モデル層数が増え、基盤深度が浅くなることが分かった。 |
|
|
| | 講演要旨(英文) | | Microtremor array survey were carried out at five sites in Oshu City, Iwate Prefecture. S-wave velocity structures were estimated by using GA inversion technique based on both dispersion curves of phase velocitiy and peak and trough periods of microtremor H/V. The results show that the estimated basement depths were gradually decreasing from the southwest area to the northeast area. |
|
|
|
| |
|