社団法人 物理探査学会
第122回(平成22年度春季)学術講演会


孔井間地中レーダによる調整池直下地盤の浸透過程の把握

講演要旨(和文)
近年、孔井間地中レーダによるモニタリングは地表から地下水面までの不飽和帯、すなわちベイドスゾーンでの水移動を調査するツールとして知られている。人工的に増築された調整池の直下でのベイドスゾーンの過程を定量的に解明するために、孔井間地中レーダによるモニタリングを実施した。人工池からの地下水涵養過程を明瞭に解明し、また定量的な評価を試みた。貯水池での表面から地下水面までの涵養過程を把握することができた。また砂礫層のなかでもマトリクス部に細粒分を多く含む層で、水分変化や浸透過程を制限している様子を確認することができた。

講演要旨(英文)
Recently cross borehole radar monitoring is known as the tool to investigate the soil water dynamics in vadose zone. We conducted the continuous monitoring for the vadose zone process benearth an artificial pond using time-lapse zero offset profiling of cross borehole radar. It could estimate the ground water recharge process beneath the artificial pond clearly.