社団法人　物理探査学会
第122回(平成22年度春季)学術講演会

地震波干渉法を用いた浅間山周辺地下構造のモニタリング

講演要旨(和文) 近年,CO2地中貯留, 地下水モニタリング,地下空洞におけるゆるみ領域のモニタリングなど様々な分野で地下のモニタリング技術の重要性が高まってきている。しかし,物理探査によるモニタリングは技術的にもコスト的にも課題が多い。一方で近年, 特定の震源を必要としない地震波干渉法による探査技術が注目されている。本研究では規模も大きく変化が出やすいと期待される浅間山を対象に地震波干渉法による地下構造の時間的変化の抽出を試みた。1日6時間の連続データを解析した結果,複数の観測点で浅間山の噴火に対応した位相の遅れが確認できた。 講演要旨(英文) To detect temporal change of the crustal structure around Mt. Asama, the seismic interferometry method has been applied to Hi-net data. As the results, phase delay has been detected corresponded with eruptions of Mt. Asama on the auto-correlation function of stations MYT and TUM. The phase delay has been also detected corresponded with eruptions on the cross-correlation function between MYT and TUM.