社団法人 物理探査学会
第121回(平成21年度秋季)学術講演会


電磁探査の3次元モデリング

講演要旨(和文)
電磁探査は地下深部の資源探査に用いられるとともに,地下浅部での埋設物探査などにも幅広く利用されている.地下深部の電磁探査では,長距離のグラウンデッドワイヤや大規模なループを送信源とした電磁法が一般的である.一方,地下浅部の電磁探査では,スリングラム法のように小規模なループを送信源とする探査法が広く用いられている.電磁探査による深部探査では,比抵抗構造を調べることが主目的のため,誘電率や透磁率の変化は省略される事が多く,これまであまり考慮されることはなかった.しかし,浅部の埋設物探査では,対象となる埋設物が高透磁率の金属を含むことが多く,透磁率の変化は無視できない.そこで,本研究では,透磁率や誘電率の変化にも対応できる3次元シミュレーションプログラムを開発し,透磁率や誘電率を変化させたモデリングを行なった.

講演要旨(英文)
Electromagnetic method is widely used for deep and shallow subsurface exploration. A numerical program for 3-D electromagnetic field in frequency domain was developed in order to simulate arbitrary conductivity structure. This program is also applicable for changes of magnetic permeability and electric permittivity. The discretization algorithm for Maxwells equation of secondary field using finite difference method is presented in this paper.